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妙に忙しかった

 先週は、妙に忙しい一週間だった。水曜日を除いて、毎日、夜、人と会っている。月曜日は、新しく進行させる予定の本の件で版元の人と、火曜は直接は仕事とは関係ないのだけれど、これまた編集者と。

 水曜日だけ、人とは会わず、終日、事務所で原稿執筆に時間を割き、木曜日はなんと朝の10時から、私のプロデュースで進行させている本の件で、執筆者と打ち合わせ。参加者の中に、どうしても午前中しか時間が取れないという人がいたからこうなったのだが、私としては、午前中から打ち合わせというのは、ひどく珍しいことである。


 ちなみに、私の日々の生活時間を記しておくと、平日は、まず、午前8時から9時の間に起きる。で、すぐにコーヒーを淹れて、それを飲みながら、メールをチェック。返信しなければならないところに返信したあと、インターネットで必要なサイトに目を通してから、事務所の入っているマンションの玄関まで新聞を取りに行く。

 二紙取っている一般紙に目を通し終えると、そろそろ11時過ぎになるから、朝昼兼用の食事を作る。食事の後は、もういっぱいコーヒーを飲んで、午後1時頃から執筆し始める――というのが、だいたいのパターンである。

 なので、午前中に打ち合わせに出るというのは、極めて稀なことなのだ。最初、参加者のひとりから午前中しか時間がとれないと連絡があった時、私は、もう一人の参加者に電話をかけた。彼も、午前中の打ち合わせは苦手かと思っていたのだ。すると、案に相違して、彼は、
「平気だよ。もっと早くてもいいよ」
 というではないか。
「俺はいつも、7時には起きてるから、8時くらいからでもいいよ」
 彼とは、もう15年以上の交遊になるが、まさか、そんなに朝に強い人とは思わなかった。

 この辺りが私の悪いところで、自分が夜型だと、つい、ほかのモノカキも同じだと考えてしまうのである。モノカキはみんな同じ、という極めて誤った思考法だ。しかし、ま、8時くらいからというのは、あまりにも私が困るから(笑)、午前10時からにしてもらった次第。

 それはさておき――。
 木曜日は午前中の打ち合わせを終えて、いったん事務所に戻った後、夕刻に新聞社の人からメールが入り、一緒に飯を食わないかとのお誘い。私のほうでも、彼と話したいこともあったので、快く応じて、また夕刻から出かけることになった。事務所に戻ったのは、もうそろそろ日付が更わる時刻だった。

 金曜日は、企画が立ち上がってから長い間、形にならずにいる作品の件で、関係者と打ち合わせ。だいたいの方針が固まり、来月くらいにはなんとか刊行できそうな状態になった。これで、もう出かける用はすべて終わったと考えていたところに、旧知の友人から携帯にメールがきた。メールの交換は続けていたが、一月の末に会って以来、ずっと会えずにいた友人である。偶々、お互いに時間が空いていたから、久しぶりに会うことになり、結局、明け方まで二人で呑んでしまった。

 私は、自由業者のモノカキであるから、週によっては、全く人と会わず、一日中、事務所でPCのディスプレイを睨んでいる生活を、一週間ずっと続けてしまうこともある。週末を家族と過ごす時に、
「あれ? 人とモノを言ったのは、先週、家族で過ごして以来じゃなかったかな?」
 などと思うことも、たまにはある。

 そういう生活はそういう生活で、<孤独>に耐えることも仕事の一部だというべきモノカキにとっては、必要な時間ではある。しかし、やはり、毎日、違った人と会い、打ち合わせをしたり、酒を呑みながら四方山話に花を咲かせるのは、愉しいし、充実した時間だ。その意味では、先週は奇妙に忙しい一週間ではあったけれども、同時に、刺激に充ちた一週間だったと言っていいだろう。

 ところで、話は変わるが、よく、
「ベストセラーは読まない」
 という人がいる。一般の本好きの人がそういうのなら、分からないでもないが、モノカキやジャーナリストなどの中にも、そういうことを言う人がいる。ブログで、そう公表している人も多い。

 そういう言説に、私は一つ疑問がある。
「そういう人は、どの時点で、読む本と読まない本を選別しているのだろう?」
 という疑問だ。
 私も、<ベストセラーだから、読む>という本の読み方はしない。しかし、だからといって、<ベストセラーだから、読まない>という読み方もしない。

 何故かといえば、私が、
「おっ、この本、面白そうだなー。読みたいなー」
 と思うのは、たいてい、新刊として新聞広告が出たり、版元のサイトに告知が出たりしたときだからである。そのときには、まだ、その本がベストセラーになるかどうか、分からないではないか。むろん、
「この本は、当りそうだナ」
 と思える本はあるけれども。

 従って、私が<読む本><読まない本>を決めるのは、その本がベストセラーになるかどうか、決まる前ということになる。すると、<ベストセラーは読まない>というようなことをいう人は、本の売上の成績が出てから、自分が読むかどうかを決める、ということになるのだろうか?

 このやり方だと、<ベストセラーだから読む>という読者層と、意思決定の仕方は同じだ、ということになり、モノカキやジャーナリストが、大きな声で世間に公表するようなことではないと思うのだけれども……。よく分からん時代である。
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[ 2009/03/15 17:37 ] 日常生活 | TB(0) | CM(-)
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松井計のプロフィール

松井 計

1958年7月5日生まれ。大学卒業後、英語講師、古書店店主などの職を経験。1995年7月短編戦記小説集「血戦! 帝国艦隊進撃ス――零戦隊激闘記」を松井永人名義で刊行、文筆生活に入る。2001年幻冬舎より刊行した「ホームレス作家」から筆名を本名に戻し、以降は松井計の名前で活動、現在に至る。趣味は野球、酒、猫。社団法人・日本文藝家協会会員。

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