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空中戦

●日常会話の中でも、時折、<空中戦>というレトリックが使われることがある。双方が議論のための議論のような言説を交すばかりで、一見、派手ではあるけれど、実効性の希薄な論争などが、この<空中戦>に当たるだろうか。今日のタロー&イチローの党首討論のごときも、あるいはこれに近いやも知れぬ。

●ところで、この<空中戦>の反対語は<地上戦>であるらしい。なるほど、<地上戦>と言えば、まさに地に足がついている感があるし、より実効性の高い論争を想起することができる。

●ところが、私は自分でも<空中戦>という言葉をたまには使っていながら、その反意語が<地上戦>とは気付かずにいたのだから、我ながら情けない。では、私は<空中戦>の反意語をなんだと考えていたのかというと、ついさっきまで<艦隊決戦>だとばかり思っていたのである。

●ひょんなところで、旧筆名における戦争シミュレーション作家としての地が出てしまった。あの頃は<戦争物>とはいえ、海軍の機動部隊を主役とした艦と航空機の物語ばかり書いていたから、ついそういうことになってしまう。

●実は、最近、小学1年生の倅が太平洋戦史や東京大空襲に興味を持ち始めた。不思議なもので、今、5年生の娘がそれらに関心を持ち、私に色々訊いてきたのも、ちょうど今の倅と同じ頃だった。娘の場合は、学校の図書館で『はだしのゲン』を通読したのがきっかけだったが、倅の場合は、何がきっかけとなったのかまだ私は知らずにいる。

●幸い、かつて戦争物を書いていた関係で、私にもある程度の近現代史の知識がある。また、親父が旧海軍の戦闘機搭乗員だったから、彼から当時の生々しい話を多く聞いてもいる。

●せっかく子供たちが戦争に関心を持ち始めたのだから、私はそれらをきちんと我が子たち=次の世代に伝えてやりたいと考えている。戦争を知ることは、必ず、平和を考えることに繋がるはずだからだ。

●幸い、私は生まれてからこの年になるまで、戦火というものを全く経験せずに生きることができた。戦地にあった親父の青春時代を思えば、それがどれだけ幸せだったことか。であるなら、親として人として、次の世代にも平和を伝えていく義務が、我々にはあると思う。その意味で、私は戦争を容認する同世代者を軽蔑する。徳川幕府は3百年の平和を実現した。我々にもそれができなければ嘘だし、少なくともそれを目指す義務はあると私は考えている。
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[ 2008/11/29 00:10 ] 日常生活 | TB(-) | CM(-)
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松井計のプロフィール

松井 計

1958年7月5日生まれ。大学卒業後、英語講師、古書店店主などの職を経験。1995年7月短編戦記小説集「血戦! 帝国艦隊進撃ス――零戦隊激闘記」を松井永人名義で刊行、文筆生活に入る。2001年幻冬舎より刊行した「ホームレス作家」から筆名を本名に戻し、以降は松井計の名前で活動、現在に至る。趣味は野球、酒、猫。社団法人・日本文藝家協会会員。

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