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旧悪を詫びる・石毛さん、ごめんなさい

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 繰り返し記しているが、私は日本プロ野球のファンである。私は、野球ほど、エンタテインメントの要素を完璧に充たしているスポーツはほかにない、と考える者である。その中でも、私は東京ヤクルトスワローズのファンだ。今、日本プロ野球は、セパ交流戦が始まっている。スワローズファンの私としては、CSのフジテレビ731で、毎晩のように東京ヤクルトスワローズの試合を楽しんでいる。まあ、なかなか勝てないのだけれど、勝つことだけが野球の楽しみではない――そんなことを感じながら、ナイター中継を楽しむ毎日だ。

 ところが、セパ交流戦が始まって、実は私は、多少の違和感を覚えてもいるのである。パシフィックリーグのファンの、球場での振る舞いが、どうしても理解できないのだ。試合が行われている間中、観客がみんな、同じ振付けて踊ったり、歌ったりしている姿には、私は、空恐ろしさ以外の何物も感じない。この人たち、ほんとうに野球の試合を楽しんでいるのだろうか――そんな思いから自由ではない。

 で、今夜も、そんなことを考えながら、東京ヤクルトスワローズ対北海道日本ハムファイターズの試合を眺めていたら、はっ、と気づいたことがある。村上春樹ふうに言えば、それは、あたかも天からティッシュペーパーが降ってくる具合に、私の脳裡に天の啓示の如く甦ったのである。

 若い頃――20歳くらいのころかなあ。神宮球場における私自身の恥の歴史を思い出したのだ。これまた、先人の言葉を借りれば、埴谷雄高が言うところの<自同律の不快>のようなものを、私は感じた。

 その頃のある日、私は大学野球を観戦するために、神宮球場の3塁側内野席に座っていた。で、その時、石毛宏典選手が、敵軍の遊撃を守っていたのですね。駒澤大学からプリンスホテルを経て、西武ライオンズに入団し、その後、FA権を行使してダイエーホークスに移籍、現役引退後はオリックスブルーウェーブの監督も務めた石毛である。

 当時の石毛と言えば、大学野球の大スターである。その頃の私も、駒澤大学の先発ラインナップの中で、名前と顔を知っているのは石毛だけだった。で、その日、私は石毛を野次りまくったのですね。きっかけは、石毛が強い当りの遊撃ゴロをエラーしたことだった。私は大声で、

「おい、石毛! 阪急のスカウトが見にきとるぞ!」

 と野次ってしまったのである。当時は、スポーツ新聞なんかに、『阪急ブレーブス、駒沢大石毛を一位指名に決定』なんぞという記事が踊っていましたから。それにしても、今にして思えば、若さゆえとは言え、なんとも情けないなあ。しかし、石毛さんは、そのあとも、真面目に遊撃を守っておられた。ところが、何イニングか後、またエラーをしたのですよ。

 当時の私としては、やったー、なので^^; また、野次りました。
「おい、石毛、大学野球では、八百長はめったにないぞ!」
 ひどいもんだなあ。今の私から見ると、当時の私に腹が立つ。まあ、それはそれとして。大学野球なので、観客は非常に少ないわけで、私の野次が、石毛選手にも聞こえたのだと思う。彼は、私が座っている3塁側スタンドを振り返り、厳しい目つきで睨みつけておりました。

 そこで止めておけばいいものを、当時の私はアホですから、
「おいっ、石毛、ボール来てるぞ! 睨んでるときじゃないぞ、ほらっ。またエラーするぞ。阪急のスカウトが帰っちゃうぞ!」
 とまた、野次り倒したのでありました。あの時の、石毛の慌てた顔、面白かったなあ。いや、そういうことを言ってはいけませんね。今回は、私は旧悪を反省しているわけですから……。

 それにしても、我ながら、なんとも情けない……。当時、私は20歳。石毛さんは、2学年上の22歳だったと思います。今思うと、とんでもないバカ大学生ですなあ……。今日、CSでナイター中継を見ていて、唐突にそれを思い出した次第。

 石毛さんが、このブログを見ていらっしゃるとは到底思えませんが、この場を借りて、若い頃の過ちをお詫びしますよ。石毛さん、ごめんなさいm(_ _)m 石毛さん、 四国独立リーグを退かれた後、どうなさるのか気になっておりましたが、今度は、関西独立リーグのコミッショナーに就任される由。それはそれで素晴らしいことだとは思いますが、ぜひ、NPBの舞台にも復帰して欲しいです。

 で、東京ヤクルトスワローズ戦で、どこかのチームの監督になった石毛さんが采配を振るっておられたら、私も、若い頃を思い出して、また、遠慮なく野次らせてもらいますから……。ありゃ、私、まったく反省していないのかな?

 
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[ 2008/05/29 01:08 ] スポーツ | TB(-) | CM(-)
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松井計のプロフィール

松井 計

1958年7月5日生まれ。大学卒業後、英語講師、古書店店主などの職を経験。1995年7月短編戦記小説集「血戦! 帝国艦隊進撃ス――零戦隊激闘記」を松井永人名義で刊行、文筆生活に入る。2001年幻冬舎より刊行した「ホームレス作家」から筆名を本名に戻し、以降は松井計の名前で活動、現在に至る。趣味は野球、酒、猫。社団法人・日本文藝家協会会員。

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