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ちょっとイヤな感じがする

 今日報道された2つのニュースに触れて、少しイヤな感じがした。今はただ単に漠とした〈イヤな感じ〉を覚えるだけだが、この状況が長く続けば、我々が住むこの国は危険水域に入るのではないかと不安になった。

 ひとつは某版元の児童雑誌が〈読者からの指摘〉を受けて販売を中止したという報道。その指摘というのが〈爺さんが子供の前で煙草を吸うシーンが四カ所ある〉ということだそうな。それが子供に喫煙を奨励しているのではないか、というのがこの読者の主張だということである。いっておくが、この〈読者〉は児童ではない。小児科医で、待合室か何かに置いておくために当該雑誌を購入している人である。

 で、某版元はこの〈読者〉の指摘を受け入れて雑誌の販売を中止。子供の前で煙草を吸うシーンを著者に書き直させた上で、改めて刊行するそうな。よろしいか? 子供に煙草を吸わせているのではないのですよ。いい年をした爺さんが煙草を吸っているんです。子供たちは煙草を吸いながら話す爺さんの話を聴いているだけ。さて、これをどのようなムリをして読めば〈子供に喫煙を奨励している〉ということになるのか。ノイジーマイノリティの主張に、言論機関が簡単に応じるようになったら、その国の民主主義などは終わりである。この道はいつか来た道、そうだキノコ雲が咲いてた…である。

 こういう問題でコワいのは、指摘した読者も指摘に応じた版元も〈正しいことをした〉と疑っていない点である。〈正義〉とは元々、暴走しやすい性質を持っている。だからこそ、正しいことを行うには悪いことをする以上の冷静さが必要なのである。今回はそれが欠けていたのではないか? 少なくともこれはファシズムの第一歩である。

 もうひとつは元光ゲンジの赤坂某が執行猶予中にもかかわらず、また覚醒剤で逮捕されたニュース。覚醒剤から抜け出すことの難しさ、覚醒剤の怖さを痛感した。ノリピー事件が最近、美談になりかけていたところだったので、特にそう感じた。ところが某テレビ局だけは、赤坂のことを〈元光ゲンジの〉と言わず、〈元アイドルグループの〉、と曖昧に誤魔化すのである。これでは光ゲンジが所属していて、今でも芸能界に強力な力を持つという芸能事務所への遠慮と考えるしかないじゃないか。報道機関がこうなったら終わりである。ニュースなんか作るのはもう止めたほうがいい。この2つのニュースは私には言論の危機にしか見えぬ。だからこそイヤな感じがするのだ。
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[ 2009/12/29 20:56 ] 日常生活 | TB(0) | CM(-)
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松井計のプロフィール

松井 計

1958年7月5日生まれ。大学卒業後、英語講師、古書店店主などの職を経験。1995年7月短編戦記小説集「血戦! 帝国艦隊進撃ス――零戦隊激闘記」を松井永人名義で刊行、文筆生活に入る。2001年幻冬舎より刊行した「ホームレス作家」から筆名を本名に戻し、以降は松井計の名前で活動、現在に至る。趣味は野球、酒、猫。社団法人・日本文藝家協会会員。

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