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アーカイブ原稿31「太平洋戦争の落とし穴」第17回

■「太平洋戦争の落とし穴」第17回『口封じは今も続いている?』
■初出……「日刊ゲンダイ」2006年5月22日号

 公になったら困る重要情報を秘匿するにはどうすればいいか――。答えは簡単。事実を知っている人間の口をふさげばいいのだ。太平洋戦争でもこのような恐ろしいことが平気で行われた。
 その典型例が1942年6月のミッドウェー海戦のときに起きている。同海戦は赤城、加賀など空母4隻を撃沈される大敗北だったが、大本営はこの結果を徹底的に隠そうとした。生き残った下士官のパイロットたちから情報が漏れる可能性があると判断。大本営は彼らを一人も帰郷させず、休暇も与えなかった。彼らの大半は家族と隔離されたまま最前線へ送られ、人知れず戦死した。まさに“口封じ”である。

 43年4月18日に起きた山本五十六戦死事件、世に言う海軍甲事件も同じだ。大本営は山本の死を1カ月以上も隠し、5月21日に発表。その間に山本の死が公になることを恐れた大本営は、生き残った護衛戦闘機のパイロットを最前線に送り、1人を除いて全員を戦死させた。生き残った1人は山本護衛の際に手の指を失う大けがを負ったため飛行機を操縦できなくなっていた。彼は終戦まで霞ケ浦で飛行教官を続けたものの、一切昇進することはなかった。表舞台での発言を封じられたわけだ。このように太平洋戦争の指導者たちは階級の低い者の口を封じて、軍の機密を保持したのである。
 では、今の日本はどうか。政治家や高級官僚が関与する疑獄事件が起こるたびに、秘書や下級官僚の自殺、突然死が起こる。一説によると、こうした事件で関係者が心臓発作で死ぬ確率は、通常の確率を大きく超えているという。事実であれば不思議な現象だ。現在の日本でも口封じが行われているのだろうか……。
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[ 2009/07/10 22:08 ] アーカイブ | TB(0) | CM(-)
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松井計のプロフィール

松井 計

1958年7月5日生まれ。大学卒業後、英語講師、古書店店主などの職を経験。1995年7月短編戦記小説集「血戦! 帝国艦隊進撃ス――零戦隊激闘記」を松井永人名義で刊行、文筆生活に入る。2001年幻冬舎より刊行した「ホームレス作家」から筆名を本名に戻し、以降は松井計の名前で活動、現在に至る。趣味は野球、酒、猫。社団法人・日本文藝家協会会員。

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