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アーカイブ原稿28「太平洋戦争の落とし穴」第14回

■「太平洋戦争の落とし穴」第14回『ニセメール問題は2・26事件と同じ構造だ』
■初出……「日刊ゲンダイ」2006年4月10日号

 永田ニセメール問題に始まる民主党の右往左往ぶりに、私は怒りを感じてしまった。すったもんだのあげく執行部が全員辞任。あれほど辞めないと頑張っていた永田議員も議員辞職した。これではまるでガキのお遊びだ。
 今回の民主党の罪は国民を政治不信に陥れた点にある。永田・前原という30、40代の〝無分別な若者〟の暴走が民主政治の危機を招いたのだ。

 誰が見ても信憑性の薄いメールに飛びついた永田もひどいが、党首討論の前に「(討論の内容を)楽しみにしていてください」と言い切った前原前代表もロクなものではない。
 エリート意識の強い若者の暴走は国を誤った方向に導く。前原らの動きを見て、私は1935年2月の2・26事件を思い浮かべた。陸軍の青年将校が農村の疲弊を叫び、天皇親政を求めて決起したこの事件も、陸軍士官学校を出た若手のエリート将校による暴走だった。暴徒は高橋是清、斎藤実ら重臣を殺害、3日後に鎮圧された。この事件がのちに陸軍を暴走させ、日本を戦争へ向かってひた走らせることになったことは説明するまでもないだろう。
 2・26事件では決起将校に理解を示すかのような「陸軍大臣公示」が発表され、彼らを強気にさせた。が、近年になってこれがニセモノだったことが明らかになった。
 彼ら暴徒もまたガセネタに踊らされたのであり、永田メール問題と構造は変わらない。若者は血気に走りすく、情報を自分の都合のいいように解釈しがちである。それをいさめるのが大人の役割のはずだ。
 今になって、渡部恒三や管直人、小沢一郎が出てきても時すでに遅しである。国民は今回の騒動を歴史的事件としてとらえ、長く記憶にとどめなければならない。
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[ 2009/07/10 21:57 ] アーカイブ | TB(0) | CM(-)
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松井計のプロフィール

松井 計

1958年7月5日生まれ。大学卒業後、英語講師、古書店店主などの職を経験。1995年7月短編戦記小説集「血戦! 帝国艦隊進撃ス――零戦隊激闘記」を松井永人名義で刊行、文筆生活に入る。2001年幻冬舎より刊行した「ホームレス作家」から筆名を本名に戻し、以降は松井計の名前で活動、現在に至る。趣味は野球、酒、猫。社団法人・日本文藝家協会会員。

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